アレルギーの治療
アレルギーの治療には、一般的にステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や抗ヒスタミン剤などの薬物が使用されます。
細菌や真菌による二次感染が起こっている場合には、抗生剤や抗真菌剤の併用や、抗菌シャンプーで皮膚を洗浄する場合もあります。
ノミやダニなどの寄生虫が原因である場合には、ノミ駆除用シャンプーや駆虫薬によって、体に付いた寄生虫やその卵の駆除が行われます。
食物アレルギーの関与も考えられる場合には、低アレルギー食に切り替えて様子を見る事もあります。
また、アレルギーは、細かなホコリやカビの胞子など、空気中に浮遊しているアレルギー物質が関与している場合もありますので、治療中は空気清浄機を使用したり、こまめに掃除機をかけるなど、生活環境も清潔に保つ事が大切になります。
ステロイド剤の使用については、免疫抑制作用のある副腎皮質ホルモンを薬によって外部から補う対処療法ですので、長く使用すると副腎皮質が萎縮していくため、徐々に薬が効きにくくなっていきます。
また、皮膚が萎縮して感染症にかかりやすくなったり、肝臓や腎臓を悪くするなど、長期使用には様々な副作用の心配があります。
そのため、ステロイド剤について不安な点や疑問点がある場合には、予め獣医師とよく相談しておく必要があります。